今日からまたお店の毎日が始まる。
まだ一日中、休みのふわふわした感じが抜けず、
なんだかしゃきっとしない。
休みの間、一日両親のところに帰って来た。
実家から離れて、もう長いこと経って、
帰ってもなんだかしっくりこなく感じることも多かったけど、
今回は良くも悪くも、じんわりと家の温かさが体にしみたりした。
帰りにお店に仕込みに寄る私に、たくさんの野菜を持たせてくれた。
10年ほど前から父が作り始めた菜園は、
いつの間にか面積が倍になっていた。
採りたての里芋の泥を親子で洗い落としながら、
見えない部分の私の「味」は確かにこの人たちから作られたものだと思った。
親芋の茎に近い上の方は、固く繊維質で
小芋がたくさんくっついた根のほうは、
お芋らしくやわらかい。
親は空に延び、繋がっている。
そして子どもには、ほくほくとやさしい。