「鰹が安く入ったよ。」
という川佐のマスターからの電話に、あれ、もうそんな季節?
と思う。
ベランダのゴーヤの苗もぐんぐん大きくなり、
洗濯物も気持ちよく乾くようになってきた。
母が、田舎から送って来たという夏みかんを
たくさん袋に下げて来てくれた。
季節の中で夏が一番好きだ。
夏生まれだからかも知れないけど
勢いがあって、活き活きしていて、瑞々しくて。
大好きな夏野菜の料理のことを考えるとワクワクする。
夏みかんを見ると食べたくなる
鰹の手こね寿司。
寿司飯の中にたっぷり夏みかんの絞り汁を入れる。
使えるなら皮を刻んで少し入れても、いい香りといい苦味。
甘味は控えめで、さっぱりと。
そして薬味を、たっぷりと。