家にいる時間が増えたので、
近所でいい食材が手に入る場所を探しているのだけど、
なかなか見つからない。
市場の魚や、取れたての野菜がすっかり恋しくなっている。
父の病院の帰り道に立ち寄ったスーパーで、
子供の頭ほどもある、カリフラワーを見つけた。
大山崎からずっと配達してくれたK氏の野菜は、
いつも見た目にインパクトがあって、個性的なK氏そのものだった。
パワーがあって、料理するのが楽しかった。
色鮮やかな人参や、とんがったキュウリ。
森のようなブロッコリー、そして茄子!
何度もへたに付いたトゲで痛い思いをしたなあ。
家族だけでは食べきれないほどの、その大きなカリフラワーを見たとき、
K氏の野菜を思い出して、どうしても買いたくなった。
家に帰って、丁寧に房に分け、
さっとゆがいて食べきれない分はピクルスにした。
クミンシードとローリエを入れて、
少しパンチのある味に。
つまんでいると、K氏のモヒカン頭が思い浮かんだ。
次はこの季節になるといつも野菜箱に入ってた、筍を茹でよう。