最近仕事が落ち着いてきて、
自分の中でいろんなことがテンポよくやれているからか、
このところ特に、お店で働くことが楽しい。
この2年間、本を始め、いろんなことをやらせていただいて、
店を制限して外でもっと勉強しなければ、と思ったことも正直あったけれど、
料理をただ作ることよりも、作った料理をお客さまに食べていただくことが
私の一番やりたいことだと気づいたら、今自分がやるべきことが見えてきた。
いろんな思い込みや、ずっとやって来たやり方をいい意味でぶち壊したくなった。
ここしばらくの疲れから、やっと回復したのかもしれない。
お客さまと接すること、スタッフとの声の掛け合い、なにより料理。
ひとつひとつ今、これがベストなのか考えてみる。
たとえば。
お客さまに注文をうかがうタイミングを変えてみたり、
昼間は無理だと思い込んでいた調理方法を試してみたり、
普段からやってきたつもりだったけれど、
もっともっとやれることがたくさんあるのだ。
本にも載せた鶏肉巻きの皮が、焼いてしばらくたつと固くなってしまうので、
ラップをしたり、タレを塗ったり、試行錯誤していたのだけど、
皮を中に巻き込んでみたら皮を残すお客さまが激減した。
本を買ってくださった方、一度試してみてください。