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2015年 08月 26日

知る 知る 見知る

ものごとには理由がある。

高校生になった娘が、夏祭りでケバブの屋台に誰よりも率先して並んだら、
男の子たちに冷やかされた。とプンプン怒りながら帰ってきた。

彼女は取り立てて、お肉が好き!というわけではなかったけれど、
まあ、どちらかというとキャラクターが肉食女子っぽいので、
ケバブにがっつく姿が似合いすぎていたのかもしれない。

ところがその数日後、薬膳の勉強をしていると、彼女がどうも、
東洋医学で言うところの、血の少ない体質ではないかと思えてきた。

若いのに、「よく毛が抜ける」とか、「爪が割れる」とか言ってるのは、
くせ毛のばしで朝から何十分もドライヤーをかけるせいや、
机に向かうと気づけばやってしまうペディキュア塗りのせいだけではなかったようだ。
「お肉、お肉!」と屋台に走って並ぶ彼女の欲求は、
とても体にとって正しい欲求だったわけだ。


夏前から、あるスーパーさんで、惣菜のメニュー開発を少しやらせていただいている。
家の側にもロカの近所にもあったので、私が一番良く利用してきたスーパーだったのだけど、
惣菜は、ほとんど利用したことがなかった。
と、いうのも、スーパーの惣菜に対するイメージがあまりよくなかったからだ。

まだ短期間ではあるけれど、関わらせていただいているうちに、
そのイメージが、間違っていたり、正しかったりすることがわかってきた。
内部の人が、良い商品を作ろうと一生懸命考えられていることも、
各店舗の設備や人員の現状や、価格に合わせて、そういろいろ簡単にはいかないことも。
そして、その理由の選び方にも、理由があることも。

自分が食べているものに、自分が食べようとしている、食べたいなと思うものに、
もっともっと興味を持つことが大事だ。
今、手にしているものが、自分の、家族の、誰かの体を作るのだから。
一つ一つのものごとの裏にある理由を無視し続けたら、損をするのは自分だけじゃない。
高度に知るというのは人間の特権で、ある意味、責任だと思う。


…まあ、とりあえず、週末は家族で焼き肉でも食べに行くか。
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by mido-remix | 2015-08-26 06:34 | たべる | Comments(2)
2014年 04月 21日

赤ちゃんでくるまれた赤ちゃん

親戚が家の畑でとれた野菜をくれた。
忙しいだろうからと、いつも
きれいに洗って、新聞紙で包んだ状態にして持ってきてくれる。
そのなかに、青々とした葉のついた小さな人参が入っていた。

お店でも、春が近づくと小さい人参の付いた間引き葉がたくさん届いたので、
いつも柔らかいうちは和え物に、
長けて少し筋ばってきたらかき揚げにしていた。
形がきれいなので、飾りにもすごく重宝した。

かき揚げにするときは、わたしは卵を入れずに、
小麦粉と冷水だけで揚げる。
粉を入れすぎと団子みたいになるし、混ぜすぎると固くなるので、
出来上がり3つ分くらいの菜っ葉にまんべんなく粉をまぶし、少量の水でまとめてすぐ揚げる。
広がっても慌てずお箸できゅっとまとめて、たくさん一度に揚げなければ、
家でも簡単にかき揚げは作れる。
しらすや、桜えびを入れたらごちそうになる。

小さな人参は普通に使ってもいいけど、
オリーブオイルと塩を振りかけ、
ズッキーニやらきのこやらとオーブンで焼いた。
小さいので皮の割合が大きいから、
子供のくせに人参の香りが強くする。

ごちそうさまでした。
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by mido-remix | 2014-04-21 09:18 | たべる | Comments(2)
2012年 09月 29日

卵を割って出てきたもの

卵の質が最近よくなかったので、卵屋さんにひと言言ったところ、
今一番弱い時期なんです。すみません。
と言われた。

暑さで鶏も夏バテになり、食欲が落ちて水ばかり飲むので、
卵も水っぽく、旨味が減り、弱くなるらしい。
特に今年の夏は暑かったので、
今まで以上に鶏もへばってしまったのかもしれない。

その話を聞いて、改めて、
卵も命なんだと気づかされた。
こうして町中で暮らしていると、
知らず知らずのうちに野菜もお肉も「食材」という感覚になっているけれど、
それらは当然、それ以前に植物であり動物である。

よい(健康健全であること)悪いは、美味しいまずいに直結している。
でもそれは、彼らのせいではない。
丈夫な命を作っていくことが、
味をとやかく言う私たちがやらなければいけないことだし、
命をいただく私たちの責任なんだと、本当に思った。
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by mido-remix | 2012-09-29 21:19 | たべる | Comments(0)
2012年 01月 03日

はじめてのおせちとその残骸

今年(去年?)は、初めてのおせち作りにチャレンジしようと決めて、
30日のお昼から近所の大きな商店街に買い出しに出かけた。

通りには人があふれんばかりで、私が着いた2時前にはもう
売り切れて店じまいをする八百屋さんや、
数の子はもうないんよー。とお客さんに謝る魚屋さん。
急激に年の瀬なんだなあ。と実感する。

毎年お手伝いばかりだったので、ちゃんと自分で作ったことがなく、
煮しめってなにいれるんだったかな。と本をめくる始末。
それでもメモ書き以上の買い物をして、やる気満々で帰宅する。

大晦日、寝坊して結局は昼から、もたもた作り始めた私を、
祖母が手伝いにやってきた。
体が不自由だから私なんて役に立たん。座っとくわ。と言いながらも、
これにはこういう意味がある。
ここにはもうちょっとこれをいれて。
とか案外うるさい。

これは絶対やりたい!と言った娘の裏ごししたきんとんに、母の田作り。
おばあちゃんのつやつやした黒豆を入れて、
紅白が始まる頃にはおせちが完成。
4世代でこうやって来年も作れるといいなと思う。

昨日は、毎日のおせち攻撃に飽きた家族のために
お煮しめや海老の残りを入れてキッシュを焼いた。
そのまま寝てしまい、朝起きたら残骸になっていた。

結構いけたようだ。

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by mido-remix | 2012-01-03 09:17 | たべる | Comments(0)
2011年 06月 20日

卵焼きの味

小さい頃、普段は起きないくせに、
日曜日になると私と妹は朝早くから起き出した。
お目当てのアニメがあったのだ。

見終わると、お腹がすいたと両親を起こしに行く。
いつもしぶしぶ起き出して朝ごはんを作ってくれたのは父だった。

独身時代が長かった父のメニューは
決まってバターを塗ったトーストに、サバ缶を乗せたもの。
そして醤油と砂糖のいっぱい入った甘くて辛い卵焼きだった。

母の作る栄養バランス満点な料理とは全然違って、
子供心になんだかいけないものを食べているようなワクワクした気持ちになって、
あとで母が顔をしかめるのを見るのも、ちょっぴり楽しみだった。

娘に卵の巻き方を教えながら、キッチンに立つ父にまとわりついて、
はしゃいでいた自分を思い出す。
卵焼きの巻き方を初めて教わったのは父だったっけ。
今でも時々、あの甘くて辛い卵焼きを食べたくなる。

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by mido-remix | 2011-06-20 19:11 | たべる | Comments(2)
2011年 06月 09日

本能に逆らう

友人のTちゃんが「緑さん、なんか疲れてるって聞いたから。」と
手作りの赤じそジュースを持って来てくれた。
嬉しい。
ありがとうと冷蔵庫で冷やして、スタッフみんなでいただく。

夕方、娘と一緒に買い物に出かけると、スーパーに大束の赤じそが売っていて、
ジュースの話をしたら、作ってみたいと言う。
以前お惣菜屋さんにいた時は、オーナーと付き合いのある八百屋さんから
季節になると大量にもらうので、私も何度かシロップにしたことがあった。
レモン汁を入れると一瞬で青黒い水がきれいなピンクに変わるのを見たら
きっと喜ぶだろうなと思って、夕飯のあとに一緒に作ることにした。

枝についたたくさんの葉を娘がはさみで取っていく。
大量だから土のついた葉を何度も水を変えて洗うのは結構面倒だ。
小さな赤ちゃんがいるのにTちゃんはほんとにすごいなと思う。

レモンがなかったので、たまたまあった伊予柑を絞って入れてみる。
案の定、手品のように色が変わって、娘が喜ぶ。
ふふふ。

出来上がったまだ熱いシロップに氷を入れて飲んでみる。
甘い。もう少し酸っぱい方がいいよ。と言う。酢を足し足し完成。

そういえばうちの子供たちは小さな頃から酸っぱいものが大好きだった。
酢の物とか、甘酢漬けとか、おやつも干し梅とか、レモネードとか。
動物は酸っぱいものが好きではないものだというのを以前聞いたことがある。
それは、酸っぱい=腐敗、腐ったものを食べないようにする本能らしい。

うちの子供たちは本能がおいしさに勝てないのか、本能が鈍感なのか、
…疲れてるのか。


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by mido-remix | 2011-06-09 22:58 | たべる | Comments(2)
2011年 02月 13日

甘かったり苦かったり

来月発売になる本の準備が大詰めなのと、ついにやってきた確定申告で、
遠方からいらしてくださったお客さまの、
とてもとても、かわいいおみやげのお菓子のことや、
土曜の朝日新聞に「ロカの定食」にからめた記事を載せていただいたことや、
書きたかったことがたくさんあったのですが書けませんでした。

でも今日は、その合間をぬって、明日のバレンタインデーのために、
チョコレートのケーキをたくさん焼いた。
小さいシリコンのお弁当用カップにココアを入れたバターケーキを作り、
溶かしたチョコレートと焼いたくるみを乗せた。

ちょうど小学生の娘の同じ歳の頃、友達と二人、
鍋に入れた板チョコを灯油ストーブの上で溶かし、
お弁当用のアルミカップに流して、いくつもチョコレートを作った。
いつもふざけていた男の子に、いたずらでマヨネーズ入りのチョコレートを作って、
渡したら、嬉しそうな顔をして、おいしいおいしい。と食べてくれて、
なんとなく罪悪感でいっぱいになった苦い思い出や、
田舎から受験のためにうちに泊まっていた従兄弟に、
がんばってな。と早起きして渡したら、嬉しそうに笑ってくれた顔や、
いろんなことを思い出した。

たくさんのケーキをひとつひとつ袋に詰めながら、
今の女の子は、友チョコ。とかあって、大変だなあ。と思った。
男の子へのチョコレートと女の子へのチョコレートは、違う味がするのだろうか。
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by mido-remix | 2011-02-13 23:16 | たべる | Comments(2)
2011年 01月 27日

さんまは身を助ける

子供たちがもっと小さい頃、お金がなかったので、
いわしの蒲焼きのことを、うなぎ。と教えていた。
保育園からの帰り道、夕飯を聞かれ、今日はうなぎ丼だよ。というと、
「やったー。うなぎ大好き。」と外で大きな声で言う子供たちに
いつも少し罪悪感を覚えたが。

今日は店で使った残りのさんまを蒲焼き風にした。
三枚におろして、醤油、酒、生姜汁を揉み込み、
小麦粉をはたいて、両面を油で焼く。
そこへ醤油、酒、みりんを回しかけ、煮からめて照りを出す。
器に盛り、せん切りにして水にさらした生姜をたっぷりとかける。

「おいしい。おいしい。」とほおばる、かわいい笑顔が思い出されて、
情けない息子への、怒りの気持ちも収まってきた。
…今日はさんまで命拾いしたな。

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by mido-remix | 2011-01-27 20:37 | たべる | Comments(4)
2010年 11月 01日

あまたのあたま 

朝、9時前になると、携帯にいつもの電話がかかってくる。

「今日はさんま30してますわ。鰺が18あるけど、安くしとくけど。」
木津市場の魚屋さんからだ。

最初は、ここと取引のあるお店の人についでに仕入れてもらっていたけど、
配達してくれるというので、半年くらい前から直接仕入れるようになった。
半端な数で余っている魚を安くで卸してもらう。
そして、おまけがよくついてくる。

引き取り手のなかったあらや、白子や真子。それから卵。
スタッフみんなで分けて持って帰る。
白子はゆでても焼いてもおいしい。
真子や卵は生姜をたくさん入れて濃いめに煮付ける。

今日も分けきれないほどのカンパチの頭がさんまのトロ箱の上に乗ってやってきた。
食傷気味のTさんはパスして、魚好きのMちゃんが袋にたくさん入れて帰った。
夕飯は作ってきたので、余った分は次の日のうちのおかずになる。
霜降りして、血の塊とぬめりを洗い流し、下ゆでした大根と一緒に、
生姜の細切りをたくさん入れて濃いめに煮付ける。

明日は熱燗用の日本酒を買って帰ろう。

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by mido-remix | 2010-11-01 23:45 | たべる | Comments(8)
2010年 07月 05日

冷蔵庫の中に貯めるもの

少々のホコリでは死なないけど、食べなければ死ぬ。
という掃除嫌いの母に育てられたせいか、
掃除機をかけなくても気にならないけど、
家族にちゃんと食べさせないとストレスが溜まる。

以前はお店からおかずを持ち帰っていたのだけれど、
最近はあまり余らないのと、荷物が重いのとで、
家でご飯を作っている。

といっても帰りが遅いので、全部イチから作るのは大変。
そこで、この頃、唯一の休みである日曜に時間が取れれば、
料理を作りだめしている。

と、この間、人に話したら、
そういうときは何を作るの?と聞かれたので、
昨日の日曜に作ったものを書き出してみる。

茄子のマリネ、セロリの醤油漬け、きのこ味噌。
豆の水煮、きゅうりと玉ねぎのピクルス。
大根の柚子漬け、残った大根葉とじゃこの炒め物。

ブロック肉をたれに漬け込む。
挽き肉と刻み玉ねぎを炒めて小分けにして冷凍。
これはトマトを入れてミートソースにしたり、
じゃがいもとオムレツの具にしたり、カレーにしたりする。
ついでに小さなハンバーグをたくさん作ってお弁当用に冷凍。

ねぎを刻む、菜っ葉をゆでる。
ごぼうをささがきにする、にんじんを短冊にする。
ひじきを戻して、醤油で煎りつけておく。

野菜は使う直前に切った方が、栄養的にはもちろんいいんだけど、
食卓の充実と、余らせないことを最優先にして、全て刻んでしまう。

こうして冷蔵庫がいっぱいになると、
これからしばらくの自分のゆとりが並んでいるようで、
にんまりする。
冷蔵庫の中に私の時間が貯まっているのだ。

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by mido-remix | 2010-07-05 21:14 | たべる | Comments(4)